仕入れガイド販売パートナー向け
サンプルが良く、担当者の印象が良くても、MOQと支払と納期が空だと、日本の社内では発注できません。逆に、契約書だけ先に届いても、ラベルの原資料がなければ店頭に出せません。
この記事では、仕入れ担当が会議に持ち込む順で10項目を解説します。金額や税率、適法性は断定しません。既存の注意点ガイドやMOQガイドと併せて使ってください。
1. MOQ
最小発注数量は、ケースかSKUか、初回と継続で違うかを確認します。色・味の展開がある商品は、MOQがSKUごとに乗ると在庫が膨らみます。初回だけ縮小できるか、混載できるかを聞いてください。
自社の月間消化見込みと照らして、何か月分の在庫になるかを先に計算します。計算できないMOQは、採用見送りの理由になります。
2. 卸価格
通貨、有効期限、数量階段、希望小売の参考の有無です。税抜・税込、日本着までの何が入っているかを揃えます。本国サイトの小売を円にした数字を卸だと言われることがあります。インコタームズとセットで見てください。
3. 支払条件
前金の比率、T/T、L/C、サイト、サンプル代の扱いです。初めての相手に100%前金はリスクがあります。与信と社内規定に合うかを、価格より先に確認する会社もあります。この記事は特定の決済手段を推奨しません。
4. Incoterms
EXW、FOB、CIF、DDPなどで、運賃・保険・通関の負担が変わります。略称だけメールに書いて解釈が分かれる事故が起きます。注文請書に用語と版(例: Incoterms 2020)を残してください。詳細な危険の移転は専門家へ。
5. リードタイム
生産、船積み、日本着、国内入庫までの目安と、繁忙期の延びです。再発注リードが長いと、欠品か過剰在庫のどちらかに振れます。食品は賞味期限との関係も見てください。
6. サンプル
有償、送料、本発注への充当、量産との同一性です。色味や香りのロット差が大きいカテゴリーは、量産前の確認手順を決めておきます。サンプル未着のまま大口発注しないでください。
7. 独占権
日本全国か、チャネル限定か、期間と最低購入があるかです。自社が独占を求める場合も、メーカーが他社に渡している場合も、黙っていると後で衝突します。優先交渉と独占は別です。
8. 販売地域
日本国内でも、EC含むか、特定チェーン除外か、業務用限定かがあります。海外向け再輸出の可否も、契約に書いていないと解釈が分かれます。自社の販売先がメーカーの禁止チャネルに入っていないかを照合します。
9. ラベル / 規制
成分、原材料、対象年齢、注意表示、日本語ラベルの要否は商品と売り方で異なります。化粧品・食品・サプリは特に確認が先です。この項目は一般的な視点であり、個別の適法性は公的情報と専門家で確認してください。
10. 契約
発注書だけで進む取引と、販売店契約が必要な取引があります。期間、解除、在庫の引き取り、知的財産、秘密保持を見てください。BrandBridgeは契約当事者になりません。署名前に専門家へ。
実務上の使い方
10項目を表にして、メーカーからの回答が空欄のまま発注会議に出さない、という運用が事故を減らします。全部が埋まらなくても、『未定・確認中』と日付を残す方が、口頭の『大丈夫』より安全です。
よくある質問
取引前チェックでよく出る質問です。
10項目すべて揃うまで待てない場合は
サンプルと小ロットに必要な項目(価格、MOQ、インコタームズ、規制の要否)を最低ラインにします。独占と長期契約は後回しにできます。
メーカーが契約書ひな型を出してきたら
自社の販売先と在庫条件に合うかを先に見ます。翻訳の精度より、数量と解除とチャネルの条項が実情と合うかが重要です。
既存の注意点記事との違いは
注意点ガイドはカテゴリーの表示や売り方の留意、この記事はメーカーとの条件項目のチェックリストです。両方使ってください。
