仕入れガイド販売パートナー向け
海外商品の取り扱いは、気に入ったブランドを見つけてすぐ発注、ではありません。選定、条件、輸入、契約、店頭・ECの準備、開始後の見直しが続きます。この記事では、日本の卸・小売・EC担当が現場で使う10の段階に分けます。
カテゴリーごとの表示や、卸取引の始め方の詳細は既存ガイドにあります。ここでは工程のつなぎ目、どこで止めるべきかに焦点を当てます。
1. ブランド選定
自社の顧客と価格帯、競合、説明できる世界観、規制の重さで絞ります。好きなブランドを先に置くと、MOQで必ず止まります。選定の観点は専用ガイドに詳しいです。この段階の成果物は、候補3点以内と、見送り理由のメモです。
2. メーカーへの問い合わせ
会社概要、チャネル、見たいSKU、希望する役割を送ります。既存の日本販売の有無を必ず聞きます。返事が遅い、条件が口頭だけの相手は、後工程でも同じ傾向が出ます。
3. サンプル
実物、表示の原資料、量産との差を見ます。社内の売場担当と、必要なら品質や法規の確認者を同じタイミングで巻き込みます。サンプル評価表がないと、担当が変わったときに理由が残りません。
4. 条件交渉
MOQ、価格、支払、納期、販売可能チャネルです。初回を小さくし、再発注で単価が変わるなら、その階段を書いてください。独占は、試験の結果が出てからでも遅くありません。
5. 輸入準備
インコタームズ、通関、国内配送、保険、必要なら検査です。費用の見積は物流会社と公的情報で取ります。この記事は関税率を示しません。リードタイムを販売開始日から逆算し、欠品と賞味期限を見ます。
6. 契約
発注の都度か、販売店契約かを決めます。範囲、期間、終了時の在庫を残します。BrandBridgeは契約の当事者ではありません。署名は専門家確認後にしてください。
7. 商品登録
社内の商品マスター、JANの要否、ECのカテゴリー、店頭の棚割資料です。写真と日本語説明、注意書きが揃う前に公開すると、取り下げが起きます。メーカー提供の英語をそのまま載せないでください。
8. 販売チャネル確保
自社店、卸先、モール、百貨店など、実際に置く場所の内諾です。条件と在庫が見えてから話を通す方が、仮約束でメーカーに数量を約束するより安全です。チャネルごとの価格差ルールもここで決めます。
9. 販売開始
入荷検品、欠品時の案内、初期の顧客質問の想定回答です。開始日をメーカーのSNSと揃えるなら、在庫着を確認してからにしてください。先に告知して届かない、は信頼を落とします。
10. 改善
回転、返品理由、説明不足だった点、再発注のタイミングです。数字が出たら、SKUの絞り込みか、チャネルの拡大かを決めます。初回の仮説と違うなら、独占範囲の見直しも議題になります。
具体例
雑貨の専門店が、展示会で気に入った海外キャンドルを、サンプル未確認のままケース発注し、香りが日本の店頭では強く、返品が続いた、という流れはよく聞きます。工程3と7を飛ばすと、工程9で止まります。
注意点
工程を同時並行するのは構いませんが、規制確認と販売権の確認だけは、入金と公開の前に完了させてください。
よくある質問
販売開始までの流れでよく出る質問です。
最短で何が省略できるか
既存の輸入者と物流がある場合、工程5は短縮できます。サンプルと販売権は省略しない方が安全です。
自社ECだけなら卸は不要か
チャネルがECだけでも、輸入者と在庫の主体は必要です。工程8が『自社ECの公開準備』に置き換わるだけです。
BrandBridgeはどの工程か
選定と比較、問い合わせの前工程に使えます。契約と輸入実務そのものは、当事者と専門家の領域です。
